小さな約束




小野は口を押さえて笑うのをこらえてる。



「はい……えっと、答えは……」



音羽はがっかりしつつも、ペラペラ答えを言っていく。



なんで頭が良いんだ?



「……正解だ」



皆さんきょとんとする。先生までもだ。



白板にページ数が書いてあったから、そのページをパラパラめくったらわかった。



ああ、これは皆さん驚愕したのも無理はないな。



応用編 大問3 難易度4



難易度は5段階。5が一番ムズい。



5は先生も解けないレベルで、4は一部の先生がわからないレベル。



とにかく、解けたら天才と思ってもいい。



そんな問題を平然とした顔で答える。




音羽はホッとしたように席に座る。




改めて音羽が頭いいなと思えるようになった授業だった。