小さな約束




「あっ、飲み物買うの忘れた。
ちょっと買いに行くわ」


一言声をかけてから教室をでる。



廊下にある自販機で俺のお気に入りがある。



そこに行くためには結構歩く。


反対側の校舎まで行って階段のぼる。



その時。




「ちょっと! 放して!! うざったい!」



「だから、好きなんだよ!
まずは友達からでもいいから!」



「知らない人に、はい、いいですよって言うわけないじゃん? バカじゃない?」



音羽と、隣のクラスの尾崎……だっけ。



イらっ



尾崎は音羽の腕をガシッと掴んで、音羽は取り払おうと必死だ。



音羽に触るんじゃねーよ。



気がついたら俺は勝手に動いてた。