……ねっみぃー
俺は考えるのを止め、ベッドに横たわって寝る体勢に入る。
そのときだった。
♪ー♪ー……
ん? 電話?
はぁ、誰だ?
こんな時間になんかあったのか?
今、ちょー眠いんだけど。
横になりながら、ケータイをとってディスプレイを見ると珍しい名前が表示されていた。
眠気がなくなって、顔が険しくなる。
ケータイには"病院"と表示されてた。
俺はおそるおそるケータイの通話ボタンを慎重にタッチした。
「もしも……「和樹くん!? こんな時間だけど、今すぐ病院に来てくれない。……楓が……楓が……大変なの……っ!」
声の主は楓の母ちゃんだった。



