寿命が3ヶ月だけど、早まって残りはもって2週間しかなくなってしまった。
病気の進行がおそろしく速くて、先生たちも最善は尽くしてるみたいだが、変化なし。
楓は最後に学校をみたいというから外出許可を得て、車で向かってたんだ。
学校について、楓をおんぶする。
楓を車椅子にのせて、一緒に歩く。
「ねぇ、和樹くん」
「ん? どうした?」
楓の顔を覗き込むと目を見開いてた。
「あれって……やっぱり! 和樹くん、急いで!!」
楓が嬉しそう。
だけど、焦ってる顔をしてる。
何かあったのだろうか、と楓の目線の先を見やる。
「……!?」



