ガチャっ
「はーい、どちら様……って音羽!?」
お母さんは勢い良く私の方へ走り出して抱きつく。
「く、苦しい……」
「なんで言ってくれなかったの!?
これから仕事がはいちゃったじゃない!
どうしよう……」
「年末まで仕事お疲れ様。大丈夫だよ。
これからぶらぶらする予定だし、仕事終わったらゆっくり話そう?」
「じゃあ、私行ってくるわね!」
「うん、いってらっしゃい。気をつけて」
お母さんは急ぎ足でピューッと行ってしまった。
……学校にでも行ってくるか。
ひさしぶりの学校どんな感じだろう。
気になって向かうことにした。