あのさ、和樹の笑顔耐久性のあるお薬、
どこかにないかな?
さっきから心臓鳴り止まないんですけど。
私はどうも和樹の笑顔に毎回胸が高鳴る。
「着いたぞ。会場」
「えっ?もう…?」
和樹は私から離れて、辺りをうろちょろし始めた。
きっと楓と千里を探してると思うけど。
和樹が簡単に離れてしまうから、私はなんか寂しくなる。
まだ、隣にいたいなんて。
告白もしてないし、付き合ってもないのに、こんなこと思っていいのか疑問だけど。
「音羽、沖田さんたちいたよー!」
和樹の声が聞こえたから駆け足で声の元に行く。



