「音羽、おめでとう」 「ありがとっ!」 「次は絶対ミスしないんだから! そして、あなたを絶対抜かすから!! 覚悟しときなさいよ!!」 「ん。わかった。私も頑張る!」 有澄奈はやっぱり突破ならずだった。 有澄奈と少し話して別れた。 その後も順調に進んで、本戦まで行けた私。 全ての本戦の課題曲を弾き終わり、ついに結果発表。 全員が壇上に立って、ドキドキさせながら結果を待つ。 でも、多分優勝は……私。 なんか自信がみなぎってくる。 「優勝は……」 誰だ……。 シーンと静まる。