その本番がついに、来週なのです!



で、それが終わった次の週に世界の高校生向けのコンクールが開催され、そこに私と氷室さんも出ることになっている。



連弾は仲間だけど、コンクールとなると別。



コンクールだとお互いライバルの関係。




「泉さん、3ページのここの部分なんだけど
リズム難しいけど、ちょっとテンポが速いから。気をつけて」



「氷室さんもここ、ちょっと音外れてる」



などと、間違えてるところをお互いに指摘する。



それで、もう一回弾く。




「弾けた……!」



この曲は8分弱ある。



難しいのもわかる。




指が疲れる。