「お前、何があったか知らねーけど、泉と何で約束したんだ?」



「ってか何で知ってんだよ? 約束のこと」



「ごめん沖田さん。あの時、泉の話悪気はなかったけど聞いちゃったんだ」



「全然平気だけど、音ちゃんがピアノを頑張っているのは変わりないからみんなで応援しよう! 揉め事してもいいことないよ?」



「授業始まるし。集中出来ないけど、音羽はあんたらが喧嘩してるとか聞いたらブッチ切れると思うけど?」



なんか、女子の方が冷静だった。



まあ、俊ちゃんも珍しく大人しかったけど。





先生が来たから、席に座る。




やっぱり小野の言う通り授業は集中出来なかった。



音羽に何もしてやれなくて、申し訳なさがあって、オーストリア行こうと思ったけれど学校すら知らないからどうも出来ない。