受験の前からピアノをまた始めて、受験終わってちょうどの時期に久々のコンクールが待ちかまえていた。
お疲れ様も兼ねて、和樹を誘いたかった。
サプライズで聴かせようと思って、和樹には当日までのお楽しみにしておいた。
無事に同じ高校に受かった私はコンクールに向かった。
「音羽、今日どこ行くの?」
「内緒! 着いてからのお楽しみ! 応援してよね!」
まだ和樹は知らないから、よく分からないっていう顔で私についてく。
コンクールだと分かった和樹はそれまで以上に嬉しそうな表情をしてて、自分まで嬉しかった。
和樹の声援を受けて、コンクールに出た結果
「優勝は泉 音羽!!」
「うそ……?」
コンクールで優勝出来たんだ!
壇上にあがって、賞状を貰った。
会場の入り口で知らない人に話しかけられた。



