今、なんて──
「泉さんの母さんは辛いと思うけど泉さんにこんなことしたらいけねーだろ。子どもなのによ。それに泉さんは抱え込み過ぎだ」
「思ったんだけど、私って無愛想なの?」
「自覚ないのか!?」
「だって、分かんないんだもん!
仕方ないじゃん!」
「おい、まじか……だったら!」
「……?」
いきなりのことで戸惑う私。
「独りじゃねーよ泉さんは! だって、今は俺がいるし!! 俺は泉さんを独りにしないし! 俺昨日の泉さんのピアノ聴いて、
ファンになったかも」
「は?」
「俺、泉さんを応援したい! ってかさせて。ピアニストの夢は俺が応援する!」
「それは、どうも……?」
「俺がピアノ応援するから。その代わりに、泉さんもサッカー応援してくれる?」



