時は過ぎてもう花火大会当日。
「変なところはない……ね」
鏡でひたすら、向かい合う。
夏休み入ってから全く和樹に会ってない。
失恋したけど、せめて2人の想いが実るまではアピールさせて。
それにあと少ししかいられないし。
私は浴衣を着て、慣れない下駄を履いて歩いた。
ドイツ語はもうだいぶ話せるようになった。
本屋でドイツ語の本を買って自分で独学した成果だ。
待ち合わせは6時半。
だけど、私は5時半に来た。
やることがあるから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…