「あっ、うん。いってらっしゃい。待ってよっか??」
私がただ和樹と一緒にいたいだけだけど。
「待ってもらえるか? すぐ戻ってくるから!」
和樹は走りながら、コンビニの中へ。
さっきまで試合したのに、よくこんな体力あるもんだ。素直に感心するよ
言葉の通りにすぐに戻ってきた。
「お待たせ。ほれっ、今日のお礼」
「えっ!? わっ!!」
突然私に何か投げてるからびっくりする。
それを慌ててキャッチした。
「スプライト……? 私の好きなやつじゃん。あ、ありがとう……」
「いつもありがとな!
音羽の好きなもんでも奢らせろ」
「う、うん……」
ドキドキが止まらない。
好きな人に好きなものを覚えてもらえて。
けれど、和樹が買ってくれたものなら正直何でもいいの。嫌いなものでも。



