「やったー! 逆転!」



和樹はガッツポーズする。



先輩たちも喜んでいるのが見えた。



私はそんな姿を見て、胸が高鳴って、興奮してしまう。



やっぱり和樹はかっこいい。



試合は和樹のシュートのおかげで見事勝利。





私はタオルと差し入れのハチミツレモンを持って校門前で待つ。



しばらくして、汗だらけの和樹が先輩と一緒に来た。



これは話した方がいいのだろうか……。




あんまり知らない人と話すことは苦手。



私は躊躇する。





けど和樹は私に気づいたようで、こっちに手を振った。