【短編】*甘情メランコリー*





ずっとなり続けていた電話が、着信34になったところで止んだ。


出ないくせに、出れないくせに、止まると寂しいなんてわがままな私。





【話したい電話出て】


それだけのメッセージに、ぎゅっと胸が苦しくなって。


ごめんね、水樹。私は話したくない。



今、話したら、何言うかわからないから。

今まで必死に隠してきたこのドロドロした感情を、大好きな君にだけは見せたくないから。




【会いたい】

そんな4文字を打って、また消して。





【大丈夫、友達でしょ?気にしてないから】



そんな嘘を塗り固めて送信する。


消した4文字に気付いてほしいなんて、自分勝手な欲望。

そのメッセージに返信は来なくて、着信もなくて。


……もういっそ、嫌いになれたらいい。



後から後から溢れる涙。


あと何回、会いたいって泣けばいいの?