部屋に戻ってからは、髪紐編みに熱中した。
(コツをつかんだら、結構面白いかも)
黙々と修行にいそしんでいると、戸口が叩かれた。
「はい」
「夕餉をお持ちしました」
風呂にも入らず熱中していたらしい。
「ありがとうございます」
一旦手を止めて、ソファに座った。
ふと、二人の女官を見る。二人とも髪は髪紐を使うであろう長さだ。
(そうだ、女性用の髪紐の編み図もあったよね)
お世話になってるから、二人にも作ろう。シディさんの編み図だから、きっと気にいるはずだ。
そんなことを思っていると、二人が膳の準備を終えて一礼した。
フラウが、あ、そうそう、と思い出したように桜に言う。
「桜様、明日は朝から雨が降るらしいですので、外出はお控えなさったほうがよろしいですわ」
「あ…そうなんですか」
「ええ、結構強く降って、風も強いみたいですの」
ルネもうなずいた。
「出勤してくるのも大変ですね」
桜が言うと、ふふ、と二人は笑って言った。
「でも、臣下はほとんど王宮のすぐ近くに住んでおりますから」
「お二人も、そうなんですか」
(コツをつかんだら、結構面白いかも)
黙々と修行にいそしんでいると、戸口が叩かれた。
「はい」
「夕餉をお持ちしました」
風呂にも入らず熱中していたらしい。
「ありがとうございます」
一旦手を止めて、ソファに座った。
ふと、二人の女官を見る。二人とも髪は髪紐を使うであろう長さだ。
(そうだ、女性用の髪紐の編み図もあったよね)
お世話になってるから、二人にも作ろう。シディさんの編み図だから、きっと気にいるはずだ。
そんなことを思っていると、二人が膳の準備を終えて一礼した。
フラウが、あ、そうそう、と思い出したように桜に言う。
「桜様、明日は朝から雨が降るらしいですので、外出はお控えなさったほうがよろしいですわ」
「あ…そうなんですか」
「ええ、結構強く降って、風も強いみたいですの」
ルネもうなずいた。
「出勤してくるのも大変ですね」
桜が言うと、ふふ、と二人は笑って言った。
「でも、臣下はほとんど王宮のすぐ近くに住んでおりますから」
「お二人も、そうなんですか」