そんな事を考えてたら、板書遅れてる〜!!!待って、先生…そこ!まだ消さないでっ! 慌ててシャーペンを握り直して板書している私のブレザーの右ポケットで、小さくスマホが揺れた。 コソッとポケットから出して、確認すれば 「っ!」 《こっち見てねーで 授業に集中しろ、バカ》 圭哉くんからのメッセージ。 やっぱり、さっき目が合ったのは気のせいじゃなかったんだ…。 《生物つまんない。 体育頑張って〜( ¯ᒡ̱¯ )و》 送信。 我ながら、顔文字のセンスあり過ぎだろ。 って!やばい!板書……っ!