それでも、彼はあたしを求めた。





あたしの…体を。






「彩葉…彩葉…っ」






「先生…好き…好きって言って…?」






「…」






聞こえないふり。





それでもいい。


先生が、その時だけでもあたしだけを見てくれるなら。


それで良かった。