紘side 「あー……どちらにしよーかな……? ん〜〜〜こっち!!」 二つの路地裏に入る道を選び、 薄暗い道を進む。 「…………ん…?」 なんだ…この匂い。 奥から風が吹き、嫌な匂いがした。 この匂いは……。 カララ…… 足元に金属バットが転がる。 「お前が『双姫』か。」 フードを被った『双姫』の周りには 男達が倒れている。 その場は血の匂いで溢れていた。