試衛館では土方歳三、井上源三郎、山南敬助、沖田総司らが門弟として起居するだけでなく、


他流を使う永倉新八や原田左之助、少し遅れて藤堂平助も、食客として出入りしていた。



斎藤は、同い年の沖田や藤堂が自分より巧みに剣を使うのに刺激を受けた。


強くなりたいと、これまで抱いたことのない願望を持つようになった。


願望はやがて目標に変わり、沖田も藤堂も同じ目標を立てていたことで、それは三人の約束に変わった。


三人とも必ず強くなろう。


互角と呼べるのはこの三人のほかに作らないくらい、三すくみのまま、それぞれの剣を磨いていこう。