感想ノート

スパイで人斬りの斎藤一、アイデンティティに悩む殺伐系青春小説、のつもりです。
年齢的に言って、大学~大学院生時代を京都で過ごしたわけで。

  • (続きです)

    油小路事件の直後、年が明けてすぐに鳥羽伏見の戦いがあって、新撰組を含む佐幕派は江戸へ引き上げます。
    その後、江戸城明け渡しがあって倒幕派が勝利して、生き残った新撰組の大半は会津へ。
    土方たち一部は、会津からさらに北海道のほうへ転戦していきますが、斎藤は会津と命運を共にします。
    会津の人々が新政府軍に敗れて、寒くて貧しい土地に移って開拓をすることになるときも、斎藤は会津の男として同行しました。
    その後、剣の腕を買われて、東京で警察に就職。
    東京では会津出身の女性と結婚して、やがて3人の息子の父親になります。


    と、ここまできちんと追いかけて、自分なりに書いていきたいと思っています。
    そのための伏線が勝海舟と松平容保でした。
    今年中の目標としておきます。

    先に、ラヴミイの麗・斎藤ルートを(今度こそ)近々やります!
    もう1回、幕末に行く覚悟、決まりました!


    この短編は一応、紙の本になります。
    とはいえ、「ちょっと上等な材質の紙で作ってもらう同人誌」みたいな感じで、普通の本屋で売る形にはならない見込みです。
    関西の文学系コミケや通販で発売する予定、です。

    表紙と扉絵にイケメンのイラストを付けていただきますが、その代わり、容保公とのエピソードがごっそりなくなっております……。


    読むだけで苦しい話を読んでいただき、本当にありがとうございました!
    ラヴミイの麗・斎藤ルートは、まだ救いのある形に仕上げます。
    また見ていただけたら嬉しいです。

    馳月基矢 2016/06/16 14:03

  • ナキムシさま


    お久しぶりです。
    表紙を作り始めようかなと思ってログインして、感想をいただいていることに気付きました。
    ありがとうございます!

    斎藤一に共感して、たくさんのことを感じてくださって、本当にありがとうございます。
    野いちごの新撰組では異色の作風ですが、もともと私はこっち側なんです。
    命のやり取りをしている彼らだから、殺伐ともするし、必死でもあるのが本当だと思います。
    カッコよくて颯爽としているだけじゃなく、汚れて苦しんでいたと思います。

    主人公が涙を流して感情を発散してくれればいいんですけど、斎藤は全部抱え込んで、ほとんど表情すら変えないので、書きながら同期していた私も胃をやられました。
    そうやってでも書きたいのかと、周囲には呆れられつつ、やっぱり書きたいんです。

    伊東の最期の言葉は
    「御冗談めさるな、御冗談めさるな」
    「この奸賊ばら(=この卑劣な賊軍連中め)」
    だと伝わっているようですが、ここでの伊東像に合わせて、表現を変えました。
    言われなくてもわかっているけれど、言われてしまうと物凄く痛いせりふでした。

    (続きます)

    馳月基矢 2016/06/16 14:03

  • こんにちは、お久しぶりです。
    さっき読み終えたところです。

    斎藤の葛藤とか辛さとかがすごい伝わってきて痛いくらいでした。
    黙しているからこその重たさな気がします。
    什の掟を思わず口ずさんで、嬉しそうにする容保様に息がつまる思いをしたところなんか、私まで苦しくなってしまうくらいでした。
    後ろめたいのって辛いですよね。
    しかもその状態に気づかれずに無邪気に信用されてしまうのは罪悪感にすごく苦しみそうです。
    いっそ糾弾してもらえたら、と言うのは少しでも罪悪感をなくしたいという甘えですが、それほどまでの苦しさになお黙すると言うのはどれ程の苦痛を伴うのか……。想像するだけでも息ができなくなるのですから相当ですよね。

    永倉さんに、気性が一本気な斎藤には一の名がよく似合うと言われたところで、気にかけてくれているのだなぁと思いましたが、それを受け入れるには余裕が無さすぎたように思います。
    後ろめたさがその気遣いすら弾いてしまって、想いが届かないのは少し、悲しいなと、思いました。

    最後の、伊東さんの最期の言葉が胸にぐっさりと突き刺さりました。
    すごく、痛いなって思いました。自分でも自覚していただけに辛かったでしょうね……。

    斎藤の日記を読んでいる気分でいつの間にか斎藤と一緒に同じ景色を見て斎藤の中から声とかを聞いている気分になっていたのでグッサリは僅かながらに堪えましたね(´`;)

    続きもあるのですよね……?
    このあとの斎藤は(山口二郎と呼ぶべきでしょうか…?)どのように変わっていくのか、動きかけてしまった心がどうなっていくのか、とても気になりました。私は新撰組についての知識とかが殆どないので末路とかも知らないです。伊東、藤堂の死を経て壊れてしまわなければいいな、とだけひっそりと思います。

    書いてくださってありがとうございました。
    これは、書籍として発行される……のですか?それもすごく気になりました。紙の書籍だと目が痛くならないので是非発行されるのなら購入したいと思います。

    続きもまた、頑張ってください。

    霜月 迷 2016/06/14 19:29

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