今日は、晴れのようだ。

閉め切ったカーテンからほんの少しだけもれる光がそれを教えてくれる。

どれくらい外に出てないんだっけ……

ここに連れてこられて……いや、俺の意思でここへ来てからずっとだから、そう。三週間だ。



……祐一郎は無事なのかな? 無事だよね。だって約束したから。



「おい、いつまで辛気くさく部屋ン中にいる気だァ?」

ギイッという扉の音とともに耳に入ってきたのはそんな声。

それに対して返事をすることもせず、ゆるゆると視線をそちらに向けた。

瞳の水晶体に映るのは会長の姿。



「……祐一郎は、無事……ですか?」

久しぶりに口を開いたためか、のどからうまく声が出ず、やっとのことでそう問う。

「ああ。今は警察で形式ばかりの話を聞かれちゃいるがな」

「そうですか。良かった……」

それっきり何かを問うことも会話をすることもしないで口を閉じる。

そんな俺に飽きたのか、それとも呆れたかは知らないが、しばらく経つと部屋を出ていってしまった会長。



……部屋にはまた、俺独りになった。