「麻里奈!?」

思わず駆け寄り、体を揺さぶろうと触れるが。

「熱ッ」

あまりの体温の高さに手を放す。

「麻里奈、大丈夫!?」

仕方なしに声をかけるにとどめる。

「えー……おー……」

「大丈夫じゃないね。
それになんで来たんだよ。こんな熱あるのに……」

肯定らしき言葉だが、明らかに大丈夫ではない。

「沙耶香に会いたかったから……」

「普段なら嬉しいことだけど……今回は別。熱があるのに来て、暴れて……
悪化させたいの?
風邪かは知らないけど……」

「アタシもわからない……ただ、熱は朝……ちょっと熱いくらいだったから……」

「言い訳は後」

とりあえず病院か……