「心、一回抜ける……」

というか戻ってきたくない……

「じゃあ僕も抜けるよ」

心、それは抜けるとは言わん

二人そろっては抜けるじゃなく……なんだ……よくわからないが違う!

「フラッシュも眩しいし……ここからはなれたい……」

「同感」

さて、どうやって逃げようか?

少し考え、俺はケータイをポケットから取り出す。

そういえば服装の説明まだだったね。

俺の服はワンピース

黒髪のカツラをかぶってる。

心の服がtheお嬢様だったから俺のは清楚系にしたらしい

……なんか俺、モブっぽくね?

わかってるよわかってるよ

俺なんて中の下どころか下の中にも及びませんよー

お隣にいる超絶金髪碧眼美少女の引き立て役ですよー



……おっと

トリップしちゃダメだ。

ケータイを操作して電話

「はいはいはいッ!!」

コール音、鳴ったかな……?

「あ、麻里奈?
今俺校庭の……」

「すぐ行く!!」

あの……まだ場所言ってませんが……

わかるのか……?