「美佐子さん、待ってたんだよ。早くお寄越し」 「お待たせして、すいません……」 美佐子が言うか言わないかのうちに半ばひったくるように掴んだ紙袋に義母は不審に思って口に出す。 「こりゃまた、随分沢山…………」