「……すみません。分かりました。ゆで卵と塩ですね、明日にも持って来ますから」


いかにも頼りない雰囲気に釘を刺すように何度も『頼んだよ』と言われ、後退るように病院を出た美佐子は急いで家に戻るとやはり、高速で両目をぐるんぐるんさせていた。