美佐子の目が無いのを承知で、いつもより一本多く缶ビールを開けた。 それにしても、子供だ子供だと思っていた息子が美佐子を心配する姿に些か喜びを隠せなかった。 (アイツも本当に大人になったもんだ。俺よりもちゃんと母親を気遣っている。偉いもんだ。口ばかり達者だと思っていたのになぁ) いつもより、多めに飲んだビールは幸せなことに心配事よりも喜びのほうに拍車をかけたのだ。