風呂から上がると、その足でキッチンへ出向き、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出した。 今日のことを考えると、確かに美佐子の様子は心配だが、それほど深刻には考えていなかった。 何せ、普段から健康だけが取り柄のような美佐子だったから、ゆっくり休めば明日には……と云う安心感がどこかにあった。