◇
「……なにが〝行けば分かる〟なわけ!?」
耐えきれず叫んだあたしの声が、深い緑に覆われた真っ暗な森の中にこだまして響き渡っていく。
学園を出たあと、途中に立てられていた申し訳程度の看板に従って一年マスター寮へと向かっていたはずのあたしたち。
しかし道をたどるうち、なぜかどんどん森のなかへ進んでいき、あげくの果てに道なき道を越えた上に、最終的には看板すらなくなって。
「……迷子だな」
「ったく、意味わかんねぇ!」
「最後に見た看板、"多分こっちがマスター寮"的なこと書いてあったけどさぁ、信じちゃう僕らも僕らだよねぇ」
「……そもそも寮の場所が悪い」
ユキちゃん、恭也、柚くん、律くんが同時にため息をつく。
春の短い日はとうに落ちてしまっているし、あたりは目を凝らさないとつまづいてしまうくらいには暗い。
いちおう懐中電灯は持っているけれど、灯りがあったところでそもそも道らしき道が見つからないのだから意味がない。
「……なにが〝行けば分かる〟なわけ!?」
耐えきれず叫んだあたしの声が、深い緑に覆われた真っ暗な森の中にこだまして響き渡っていく。
学園を出たあと、途中に立てられていた申し訳程度の看板に従って一年マスター寮へと向かっていたはずのあたしたち。
しかし道をたどるうち、なぜかどんどん森のなかへ進んでいき、あげくの果てに道なき道を越えた上に、最終的には看板すらなくなって。
「……迷子だな」
「ったく、意味わかんねぇ!」
「最後に見た看板、"多分こっちがマスター寮"的なこと書いてあったけどさぁ、信じちゃう僕らも僕らだよねぇ」
「……そもそも寮の場所が悪い」
ユキちゃん、恭也、柚くん、律くんが同時にため息をつく。
春の短い日はとうに落ちてしまっているし、あたりは目を凝らさないとつまづいてしまうくらいには暗い。
いちおう懐中電灯は持っているけれど、灯りがあったところでそもそも道らしき道が見つからないのだから意味がない。



