「律くんもよろしくね!」


「……あぁ。よろしく、花乃香」


「っ……!」



今、少しだけだけど笑ってくれたような気がする!


気のせいかもしれないけれど、それだけであたしはすごく嬉しくなった。


基本的にいつも無表情な律くん。


笑ったらもっと素敵だと思うんだけどなぁなんて思いながら、未だ夢中でアップルパイを食べ続ける日向の頭を撫でた。



「日向も、これから少しずつみんなと仲良くなれるといいね」


「……ぼく、カノカ、しゅき」



ま、まあ、時間はかかりそうだけれど。


ついさっき出逢ったばかりの、まだお互いに何も知らないガーディアンメンバー。


天才とだけあって、一癖も二癖もある人ばかりだけど。


なんだかんだ、やっていけるかも……と思ったのはあたしだけの秘密にしておこう。