「有栖川日向。5歳。IQ200越えの天才児として、幼い頃からこの島で生活をしている。備考……ええっと、極度の人見知りで滅多に口を開かない」
自己紹介というよりはただの生徒情報だけど……まさかのIQ200越え。
この小さな頭のなかでいったいなにが起きているんだろう。
たとえこの学園の生徒でも、IQ200越えというのはなかなか叩きだせないレベルだ。
でも、それよりも気になるのは。
「……5歳?」
先生の言葉を反芻しながら、あたしは目を丸くして日向を見る。
メンバーも引っかかることがあったようで、それぞれ顔の表情を変えた。
「有栖川ってこの学園と同じじゃねぇか」
「……まあ、日向はこの学園の理事長のお孫さんらしいからな。理事長とは俺も会ったことはないが」
さらっと言い放たれた衝撃の事実に、あたしを含めた全員が驚いたように目を見開いた。
この学園の理事長といえば、有栖川学園と同じくらい謎の多い人物で有名だ。
覆面理事長とも呼ばれているくらい姿を現さず、一般人はもちろん、学園の生徒ですらお目にかかることはないという。
そんな国家機密学園の理事長の孫……!?
「あ、だから島から出たことないの〜?」
オレンジジュースを飲みながら尋ねた天宮くんに、先生は「ああ」と頷いた。



