「よし、次! 如月!」
「……如月 律、17。よろしく」
「はえーよ! しかも短いわ!」
先生のすばやい切りかえしに如月くんは面倒くさそうな目を向ける。
さきほどの様子といい、相当なマイペース屋なんだろう。
クールで寡黙っぽいけど、さっきもわざわざあたしに付いてきてくれたし、きっと悪い人ではないよね。
「ま、まぁいい。つぎ、霧谷と神宮寺も頼む」
そしてこのふたり。
天宮くんと如月くん以上にわからない謎の人物たち。
とくに霧谷くんは、顔は抜群に整っているのに口と目つきが怖すぎる。
いや、態度もか。この腹黒野郎。
「霧谷恭也。18だ」
「俺は神宮寺雪斗。俺は20だから、このなかだったら最年長になるな。こいつとはまあ腐れ縁ってやつで学園に入る前からの付き合いなんだが……この通り、どうしようもないヤツだがどうか仲良くしてやってくれ」
「よけいなお世話だっつの。つか、なにこんなとこで母ちゃんやってんだよ!」
俺は母ちゃんじゃないと真顔で反論する神宮寺くんだけど、まったくもって説得力がない。
霧谷くんが年上だったことは少し癪ではあるものの、大人っぽい神宮寺くんは納得の年齢だ。
しかしまあ……幼なじみ揃って天才、さらには同期でマスターコースに入学してしまうなんて、珍しい偶然もあるものである。



