「……おい」
「え?」
慣れない男子からの精神攻撃に頭がショートしそうになっていると、如月くんが少し心配そうな顔をしてあたしの額に手をそえた。
その突拍子もない仕草に、心臓が大きく跳ね上がる。
「顔色、良くない」
「えっ!? やっ、気にしないで下さい!」
あたしの顔色が悪いのは、きっといろいろと衝撃的なことが続いてるせいだ。
だから大丈夫。
とりあえず今すぐにその手を離してくれさえすれば、なんの問題もない。
「……そうか? ならいいけど」
まだ心配そうな表情で手を下ろした彼は、チラリとあたしの後ろのふたりに目を向けた。
あぁ、そうそう。
さっきから背中にグサグサやたら痛い視線が刺さってるんだよね。
なんか深淵から湧いて出たようなどす黒いオーラも感じるし。



