「おい、チビ」
「ほら、あんた怖いもん」
そしてあたしはチビじゃない。
「ごめんな、こいつ口も態度も顔も悪いんだ。でも根は悪いヤツじゃないから、大目に見てやってくれ」
「おい雪斗、お前いま普通にディスりやがったな。俺は! 顔は悪くねぇ!」
「その目つきで言うなよ。少なくとも女の子を怯えさせるような顔であることに間違いはないだろうが」
「う゛っ……つか大真面目に返してくんな! 傷つくだろうが!」
あ、傷つくんだ……。
どうやらこの霧谷恭也という男、神宮寺雪斗氏には弱い模様。
いとも簡単にヤンキーを言い負かした神宮寺くんに尊敬の眼差しを送ると、彼は爽やかに笑ってくれた。
グッジョブだよ、お父さん。
いや、お母さんだったか。



