「覚えててくれて嬉しいです。改めまして、姫咲花乃香です」
「俺たちの仲間だからな。覚えていて当然だよ」
仲間?と首をかしげるあたしを横目に、じつに不服そうな顔をした恭也とやらは相変わらず馬鹿にしたように「ふん」と鼻を鳴らした。
「アホか、お前。コイツは犬だ」
「犬言うな!」
やっぱり倍返しなんて恐れないで1にしておけば良かった。
むしろ今から1を選択して、金髪が埃で真っ黒に染まるくらい地の果てまでぶっ飛ばしてもいいかもしれない。
「なんだふたりとも、もう知り合いなのか」
銀髪の彼は意外そうにあたしたちの顔を交互に見る。



