「あたしは……」



その時だった。


ピロン、とメールの着信を知らせる音が響いた。


なんだろう……?


哲平との話の途中だけど、どうにも気になる。


メールなんてプライベート用に限らずガーディアン専用でも普段はあまり使わないから、この音を聞くこともない。


あたしは近くの岩石に腰掛けて、胸ポケットから取り出した小型PCを素早く起動させる。


メールはなっちゃんからだった。


それも、ガーディアン全員に一斉送信されているらしい。


内容を見たあたしは、思わず眉間にしわを寄せた。



「お嬢? どないしたん」



急にあたしの声が途絶えたことが気になったのか、哲平が心配そうな声をかけてくる。


なんでもない、と答えてから、あたしはPCを閉じて制服の胸ポケットへとしまった。


……今のメールはガーディアン全員に送信されていた。


ということは、今頃みんなもあのメールを見て行動しはじめているだろう。


ちょっとばかり、というか、大幅に予定は狂ったけれど、こうなってしまったものは仕方がない。


あたし自身……まだ、迷ってるみたいだし。


それに恭也やみんなにさっきの話の続きをしてからじゃないと、どこまでも追いかけてきそうだ。


大丈夫。


そう焦らなくても、とりあえずスター狩りだけは討伐できたのだから良しとしよう。