そしてみっつめ。
あたしが、あたし自身の過去とふたたび向き合うため。
あることないこと言っていた葛鬼にはべつになんと思われたっていい。
世間が作り上げた空想。
結局それはそれでしかないから。
事実を知っているのはあたしだけで良いと思っていた。
どうにもならないことを、どうにかあがこうとしたこともなかった。
でも、その一方で、あたしはずっと逃げてきたんだ。
目を背けて、目を瞑って、耳を塞いで、うずくまって。
だからこそ……自分に少し鞭をうった。
みんなが聞いていると知ったうえで、打ち明けた。
言わば荒療治だけど、案外自分が現実をしっかりと受け止めているのだと気づいたし、
受け止めていながら今もまだ薄まらない闇があることを知れたから、結果的には良かったのかもしれない。



