ガーディアンズッ☆彡



「……てかお前、さっきの式で挨拶してたヤツだろ」



おお、どうやらあたしのことを知っているご様子。


ということは、この人も同じ新入生だろう。


まだなお人を刺し殺せそうなくらい鋭い眼光を向けられているけれど、とりあえず挨拶のひとつくらいしておくのが筋というものだよね。



「姫咲花乃香です」


「カノカ? ……日本人?」


「カノカ。いちおう日本人かな。ひいおじいちゃんがロシア人だったから隔世遺伝でちょっと色素は薄めだけど、両親は日本人だよ」



ちなみに英語癖があるのは帰国子女だから、と笑ってみせると、彼は興味あるのかないのかよくわからないような顔をして「へえ」と会釈した。



「その髪は? 染めてんの?」


「毛先だけ染めてるけどそれ以外は地毛だよ。薄いんだって、色素。目もちょっとブルーっぽいでしょ」



もともとの髪色がアッシュブロンドだから、グラデーションになるように毛先だけ薄くピンクを入れている。


ストロベリーブロンドってやつだ。


向こうにいたときに流行っていたから、気分転換がてらやってみたものの、日本ではちょっと浮き気味だった。


個人的には気に入ってるんだけどな。