きっとそれはふたりの生い立ちに繋がるもので、いくら俺たちでもなかなか踏み込めるところじゃない。
俺や恭也も同じように……あまり、過去を話すことはしないから。
そういう意味でいえば俺たちはまだ互いに知らないことばかりで、いつ形が崩れてもおかしくはない状態だった。
俺と恭也、柚と律、そして姫ちゃんと日向。
個性が豊かなチームだからこそ、調和も難しい。
とくに姫ちゃんに関してはたったひとりの女の子で、ここの誰よりも強いぶん……脆かった。
姫ちゃんの本来の能力を見たことがないがゆえに、正直俺たちはまだ姫ちゃんを信じきれてはいなかったし──できることなら彼女が出る幕がない方が良いというのが、俺たち全員の意見だったから。
でも、だからこそ彼女はひとりで行ってしまったのかもしれない。
「信じられないのも、無理はない……か」
ぽつりと呟いた俺に、隣にいた恭也が「あ?」と低い声をあげる。



