いつだって根拠もなく自信満々で。
出逢った頃から俺様全開で、破天荒の無鉄砲、なにをするにも荒っぽくて暴君で。
そんな恭弥がまさかこんなふうになるとは思いもしなくて、あたしの方が戸惑いながら恭弥の言葉を待つ。
「……お前が倒れてた」
「うん」
倒れてた、というのは恐らく葛城とのやり取りの後のことだろう。
前触れもなく始まった話をそう解釈しながらそっと耳を傾ける。
「腕、怪我してやがるし」
「うん」
「泣いてやがるし」
「え、そうなの?」
「呼びかけても、全然目ぇ開けねぇし」
なんとなく恭弥の言わんとしていることが分かってきて、あたしは唇を引き結んだ。



