明るく、楽しく、笑顔で。
……そう思ってここではやってきたけれど、まさかこんなにも早く終末を迎えることになるとは。
「あはは、笑えるな……」
意識が遠のいていく。
ついこの間もこんな感覚を味わったような気がしなくもなくもない。
まったくあたしは、どれだけみんなに心配をかけたら気が済むんだろう。
───意識が途切れる寸前、
掠れていく視界の中にみんなの姿が見えた。
あたしの名前を呼ぶ声が聞こえる。
恭弥に律くん、柚くん、ユキちゃん。
……それから、日向。
ねえみんな、ごめんね。
こんなあたしで、ごめん。
みんなを守れなくて、ごめん。
ホントに、ごめんね……───。