気づいてしまえば腑に落ちる。
もやもやとした塊が、ストン、とあるべき場所へ嵌ったような感覚とともに、ぱっと視界が晴れた。
しかし、その直後、
────ブンッ!
「……っ」
突如、殺気に似たなにかを後方から感じて、あたしは反射的に身をよじる。
けれど直前まで考え込んでいたせいか、完全に避けきれずに豪速で飛んできたそれが左腕にわずかに掠った。
いっ……た……!!
触れたのは本当にわずか。
それなのにハンマーで打たれたような衝撃と激痛が走り、思わず顔がゆがむ。
バランスを崩しながらもそのまま体を反転させ振り返り、前方を睨みつけながら左腕を押さえた。
「おや、当たっちゃいましたかねぇ」
悪びれもなく愉快そうにケラケラと笑う薄気味悪い男は、前回のように隠れはせずに堂々と道の真ん中に立っていた。



