「俺からの伝達事項は以上なわけだが、改めてまとめよう」
仕切り直すように、先生はゴホンとわざとらしく咳払いをした。
「はじめにお前らに与えられたスターは9つ。上学年はそれ以下だったり、それ以上だったりするわけだが、その中での標準が9つだ。
生徒は自らのスターを守り、時には他者から奪いながら『ガーディアン』の称号を手に入れるために競い合う。それがこれからの有栖川の戦闘性生活になるだろう」
一歩大きく前に足を踏み出し、先生は凛然と生徒たちを見据える。
悔しくもその後ろ姿がカッコよくて、あたしは言葉を失ってしまった。
「正直いって、このカリキュラムに慣れていない1年のお前らは圧倒的に不利だ。上級生たちは既に戦い方も生き残り方も会得した奴ばかりだからな。……でも、だからといって甘えは許されないのが有栖川ってもんだ」
その声は、ひとことも聞き逃せないような重みを持っている。
空気を一瞬で変えてしまう先生は、きっと相当なカリスマ性を備えているんだろう。
まるで鉛でも背負わされたかのような圧がアリーナの中を包み込み、生徒たちが息を呑むのがわかった。
「この学園で生き残りたければ、スターを死ぬ気で守り、死ぬ気で奪うしかない。そして砦を越えろ。絶対的なガーディアンから実力で称号を奪い取り、トップを……天下を手に入れろ」
先生は、空気を切り裂くように意気揚々とマイクを高く掲げてみせた。
「───それがお前らに課せられた、学園生活において最大のミッションだ!」



