「で、頼みってなに?」
そもそもこれは、違反行為にならないのだろうか……と今さら思いながら尋ねる。
哲平は思い出したようにうなずいた。
「あぁ、今回のスター狩りのヤツらについてな。ちょいと調べてもらいたいことがあるんや、頼めるか?」
「それは構わないけど」
たぶん大抵のことはユキちゃんたちが調べ済みなはずだ。
あたしが寝込んでいる間に、ほぼ下準備は終えているらしいから。
「でもこれ、他の生徒にバレるとまずいんだよね。んー、しかたないか」
あたしは胸ポケットに入れていたメモ帳を取り出して、一枚切り離し、さらさらとペンを滑らせた。
きょとんとする哲平にそれを手渡しながら、
「これあたしのプライベート用PCメルアド。詳細はここに連絡して」
「え、でもいいんか? こんなん」
「大丈夫よ。全く使ってないから」
実際、あたしが連絡を取り合わなければならないのはガーディアンの皆だけだ。
でも、ガーディアンはガーディアン用の連絡通路が確保されてるから、プライベート用のメルアドなんて使う機会がないんだよね。
まさか一般生徒とこんなふうに関わることになるなんて、思ってもみなかったし。



