「よってガーディアンは、学園の生徒の中でも特別な存在となる。普通の学校でいう生徒会みたいなものだと思えばいい」
「生徒会、ですか」
たしかにそれならわかりやすいけれど、なんと言ってもここは有栖川。
普通の生徒会であるはずがない。
「ちなみに栄えある初代ガーディアンメンバーはもう決まってるからな」
ちらり、と。
先生が一瞬こちらへ向けた瞳の奥に、なにか怪し気な光が揺らいだ気がして身構える。
「……まさか」
「ああ。どうやら姫咲はもう勘づいているようだが、その通りだよ」
「っ……!」
ニヤリ。
今日いちばんの悪魔の微笑みを見せた先生。
「初代ガーディアンは6名。
ここにいる姫咲を含めた……今年度マスターコースの生徒たちだ」
重大発表とばかりに、ゆっくりとそれでいて楽しそうに言い放った彼は、あたしの両肩を掴んでみんなの前に掲げるように前へ押し出してくる。
いや。……いやいやいやいや!
強靭な頭蓋骨をいとも簡単に通り過ぎて、脳に大きな衝撃が走った。
初代ガーディアン?あたしが?
「No way!You must be joking!」
(嘘でしょ!冗談じゃない!)
「姫咲、残念だが冗談じゃない。悪いな」
思わず使い慣れた英語で叫びながら肩に乗る先生の手を振り払って、振り向く。
悪いなんてこれっぽっちも思っていないように笑う先生に、驚きを通り越してふつふつと怒りがこみあげてくる。



