「さてと、仕事仕事ー」


「スルーかよ。おいコラてめぇ」



恭也の相手なんかいちいちしてられないし。


絡んでくるガラの悪い声を流しながらベランダから部屋へと戻り、いつもの定位置の一人用ソファへと座る。


もちろん日向は膝の上。



「で、どこまで進んでるんだっけ」



あたしが寝込んでいる間に、早急にやらなければならないことは大方みんなで片付けてくれたらしいけど……。



「……進捗状況なら俺から説明する」



斜め向かいに座っていた律くんが、手元の資料から顔を上げて、ちらりとこちらを見た。



「うん、お願い律くん」



ちなみに今、ユキちゃんと柚くんはこの場にはいない。


なにやら今日はガーディアンも含めた先生たちの職員会議らしく、二人はガーディアン代表として出席してくれてるんだ。