「まぁ、それでも、」
たとえサバイバルでも、相応に楽しまなきゃ損だと、みんなは言うだろう。
ここにはいないなっちゃんも、きっと。
「6人いれば、どうにでもなるような気がしてくるから不思議だね」
くすっと笑うと、日向があたしに飛びついて「だいじょぶ……」と頷いた。
柚くん、ユキちゃん、律くんもそんな日向につられるように頷いてくれる。
「……どーにかなるんじゃなくて、するんだろ。俺たちで」
「恭也……」
相変わらずの仏頂面ながら、恭也なりの励ましなんだろう。
あたしは笑顔で頷いて、はじめて芽生えた想いをそっと胸にしまう。
叶うなら、みんなで、ここを卒業したい。
初代ガーディアンとして、後世まで有栖川が誇っていけるような伝説のガーディアンになりたい。
だから……いまは信じよう。みんなを。
ガーディアンのリーダーとして。