「言っただろ。俺たちが守るって」
「……え……」
「俺も恭也も柚も律も……みんなで姫ちゃんと日向を守る。それくらいどうってことないんだよ。だから、頼れ。いくらでも」
「っ……でも、」
でも、そんなの今まで一度だって言われたことないのに。
あたしはいつも責任を負う側だった。
天才は失敗を許されない。
いつだって完璧でなければならない。
少しでも失敗すれば、欠陥品になる。
天才は、完璧であるからこそ天才なのだ。
……周りの人間は、大人は、そう言ってあまりに残酷な現実を押し付けた。
好きでこんなふうに生まれたわけではないのに、理想ばかりを被せられて、なにもかも完璧な天才でしかいられなくなった。
認められることも褒められることもなく、それが当たり前の世界で、あたしは天才と呼ばれてきた。いつだって。
けれど、それはあたしじゃない。
周りが作り上げたあたしだ。
本当のあたしはいつだって────。



