「────ゴチャゴチャゴチャゴチャうっせえんだよ! たかがカリスマのくせに、うちのリーダー見下してんじゃねえぞ! しばかれてぇのか、あぁ!?」
「きょ、恭也……」
ああ、いたいた。うちにもいた。
口悪くて、ガラ悪くて、目付きも悪くて、鳴海さんじゃ到底足下にも及ばない本物の不良が。
まず凄みの勢いが違う。質も違う。
つくづく甘い。
この恭也を相手にしてるあたしが、鳴海さんぐらいでビビるわけもない。
それでも、あたしを庇うような行動をとってくれたことに少しばかり感動した。
……やっぱ、案外イイヤツなんだよね。
「な、なんだよ、ってか、こいつもガーディアンの制服着てんじゃねえかよ!」
「だったらなんだってんだ。格が違えんだよ、お前とは。失せろ」
まあ性格に難があるのは間違いないけど。
あまりの覇気にやられたのか、わずかに後ずさる鳴海さんに恭也は派手に舌打ちをかましてから、ついとあたしの腕を掴んだ。
「おいテメーら、覚えとけ。俺の名前は霧谷恭也。こいつと同じガーディアンだ。違反でも犯してみやがれ、この俺様がきっちりとペナルティをお見舞してやるからよ」
どんな捨て台詞よ、とあたしが心の中でツッコミを入れている間に、恭也はづかづかと歩き出す。
「ちょっと恭也!?」
むろん腕は掴んだままなので、あたしは引きづられるようにその場を後にする。
痛い! 痛いってば!
……って、
「あれ、日向たちは?」
気づくと、後方で待機していたはずのみんなの姿はどこにも見えなかった。



