「……その制服に金のアンクレット……君が噂のガーディアンか」
「はっ、ただのチビじゃねぇか」
チビという言葉にカチンときながらも、あたしは努めて冷静に笑顔を作って見せた。
「はじめまして、姫咲花乃香です。────桂成治さん、鳴海佳紀さん」
「んで俺らの名前知ってんだよ」
「監視者たるもの、対象の名前も覚えていないようでは仕事がなせませんから」
この学園の全生徒の顔と名前を覚えるなんて、あたしには容易いこと。
それにここは興味深い人ばかりが集まっているから、特にこのふたりのような目立つ存在は念入りに調べ済みだ。
桂成治、成海佳紀────ともにカリスマコース所属で19歳の2年生。
実力に関しては、二名ともカリスマコースでトップクラス。
カリスマコースは、マスターコースのワンランク下のコースだ。
どんなことも満遍なくこなしてしまうマスターコースの生徒とは違い、カリスマコースにはなにかにおいて特別に秀でた才能を持つ者が多い。
とはいえこのふたりは、マスターコースの生徒とそう大差はないように思う。
まぁ、私見では、だけど。



